クリエイト・ア・ブック正規販売店/ポッシュシゴーニュ社オーダーベア正規販売店【アーチ】
世界でたった1冊の絵本 クリエイト・ア・ブック正規販売店【アーチ】 ポッシュシゴーニュ社オーダーベア 正規販売店【アーチ】
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クリスマスの願いごと [大人向け]
サンタクロースが主人公の特別な願いを聞き入れ北極へとご招待。楽しい出来事が待っています。
【日本語】 3,675円<税込>
<仕上がりサイズ>
・縦 約21.5cm  ・横 約17.5cm  ・厚み 約1cm  ・全36ページ
・表紙 厚さ約2.5mmのハードカバー製
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主人公の名前
性別
年齢

ニックネーム(呼び名)
住んでいる場所
友達の名前(3名)

プレゼントする人の名前
プレゼントする日(誕生日)
心を込めたメッセージ
 

かおりちゃん

クリスマスのねがいごと

あなたにおくる おはなしのほん

 

ますやま あつし作
CABジャパン編集
ヴァレリー・ウェブ画

 

津田かおりさま

メリークリスマス!
これはあなたのために特別に作られた本です。

今年のクリスマスもかおりんにとって
幸せな日になりますように☆

20061224

小野優子


「今年のクリスマスプレゼントはどうしよう?」
35歳のかおりちゃんはため息をつきました。
世の中はクリスマスムード一色。
街はうきたつような空気に包まれています。
でもかおりちゃんの目下の悩みは、
こうじくんと、光ちゃんと、あゆみちゃんへの
クリスマスプレゼントが
決まらないことなのです。
部屋に飾られたクリスマスツリーを眺めながら、
かおりちゃん35回目のため息をつきました。
幼い頃、クリスマスの朝には、
プレゼントがいつも枕元に置かれていました。
でもかおりちゃんは、もう自分でプレゼントを
探しにいかなければならないのです。
『電話一本、30分でお届け』してくれる、
ピザ屋みたいなサンタクロースはいないかなあ。
プレゼントのことを考えすぎて、
かおりちゃんの頭はオーバーヒート気味!
そのときでした。
郵便受けがコトリ、と小さな音をたてたのは。

郵便受けをのぞくと、見慣れない模様をあしらった、
一通の手紙が入っていました。
そこには消印も、大分県大分市
かおりちゃんの住所もありません。
ただ、『津田かおり様』という文字があるだけです。
封を切ったかおりちゃんは驚きました。
そこには、こんな文章があったのです。

津田かおり
わしはサンタクロース。
クリスマスももうすぐじゃが、いかがお過ごしかな?

サンタクロース??
かおりちゃんの頭はいっきに真っ白になりました。


サンタクロースの国は今、
クリスマスプレゼントの準備で大忙しじゃ。
なにしろ、世界中へプレゼントを運ぶんじゃからな。
かおりちゃんはどんなプレゼントをお望みかな?
サンタクロースの国、特製クッキーをはどうじゃ。
もみの樹の形をしていて、
それはそれはおいしいクッキーじゃよ。

かおりちゃんはやっぱりそうかと思いました。
これは最近、近所にできたケーキ屋の、
ダイレクトメールに違いありません。
でも手紙の文章はまだまだ続きます。

 

プレゼントの用意ができると、
こんどはトナカイたちの準備をしなきゃならん。
金の鈴が付いたひもを、1頭1頭つけていくんじゃ。
これがあの有名な
「ジングルベル」という曲になるんじゃよ。

かおりちゃんは、信じられない、と思いました。
サンタクロースなんて架空の人物で
そんな話はとっくに卒業したはずなのに・・・
でも手紙には・・・

サンタクロースなんているもんか、
と思っておるのじゃろう。
サンタクロースを見たかったら、
クリスマスイブにサンタクロースの国にくるとよい。
世界中の国々に飛び立つサンタクロースのそりを、
一般公開しておる。

かおりちゃんは、またわからなくなりました。
どうやらこれはケーキ屋どころではなさそうです。
もしかするとフライドチキンの店かもしれない!?
かおりちゃんの脳裏に、小太りで、
めがねをかけ、いつもニコニコして街角に立っている、
とあるおじいさんの姿が浮かびました。

わしはみんなの視線を浴びながらそりに乗り込む。
まるでスターになったきぶんじゃ。あたりは大騒ぎさ。
みんなの寝顔をみるのもいいが、
幸せそうな笑顔をみるのは、
もっとよいもんじゃよ。

かおりちゃんはちょっとばかり想像してみました。
もし自分がサンタクロースの国にいけたら!
なんてわくわくする光景なのでしょう。
そうかこれは旅行会社のパンフレットなんだ!?
「冬休みはスキーをかねてサンタクロースの国へ!!」
こんなキャッチコピーがうかびました。

みんなわしに手をふってくれておる。
いよい出発じゃ。忘れ物はないかな?

それからわしは、トナカイたちに
「さあいこう!」と声をかける。
するとそりはあっという間に空の上。
空気は冷たいが、とてもよい気持ちじゃ。
いちど乗せてやりたいくらいじゃよ。

この手紙は航空会社のパンフレットかもしれない!?
かおりちゃんは考えました。
北欧の空を遊覧飛行する会社なのです。
でも、かおりちゃんは高いところはちょっと苦手です。

めざす家に到着すると、さあ仕事じゃ。
エントツから、といいたいところじゃが、
近頃はエントツのない家が多いから大変じゃ。
なんとか家に入りプレゼントを置いたら、
すぐ次の子の家にいかなきゃならん。
プレゼントのリストは、
子供たちの名前でいっぱいじゃ。

こんどは警備会社のパンフレットかな?
かおりちゃんは思いました。
『サンタクロースも入れない防犯装置』じゃ、
サンタクロースがかわいそうです。

目のまわるような夜を過ごして
クリスマスの朝に帰ってくるころは、
もうへとへとじゃが気分はそう快じゃ。
この一夜のために、一年を過ごしておるからな。
わしは妻に子供たちの様子をはなしてやる。
あの子は今年もいい子にしておったよ、
というと、妻はとても嬉しそうじゃ。
そうそう、わしはかおりちゃんの、子供のときの
寝顔を見たこともあるんじゃよ。

結婚案内のパンフレットだったのか、
かおりちゃんは思いました。
でもサンタクロースにおくさんがいるなんて!

クリスマスの前には、
たくさんのおもちゃを作る仕事がわしを待ってお
る。
家では一日中にぎやかな音がしているが、
それはおもちゃを作る音なんじゃ。

こんどは隣町にできた大きなおもちゃやさんかな?
と、かおりちゃんは考えました。
そして子供のころ、目が覚めると、
きまって枕元に置かれていた
プレゼントのことを思いうかべました。
昨夜まではなかったおもちゃが、朝そこにあるのは、
とても不思議で、魔法のようでした。

かおりちゃん
おまえさんはもうおもちゃで遊ぶ子供ではないが、
今回のクリスマスには、
特別にプレゼントをあげることにしよう。
はてさて、何だと思うかね?
この手紙を最後まで読んでくれればわかるが、
それはまだ秘密じゃ。
そろそろたくさんのプレゼントが
きれいに包まれて、いろんな国に旅立つところじゃ。
サンタクロースのプレゼントというもんは
ただおもちゃを包んでいるだけではないぞ。
その中には、
夢だの、希望だの、感謝だの、愛情だのといった
気持ちがいっぱいつまっとる。
子供たちは、プレゼントをあけたとき、
その気持ちも一緒に受け取ることになるんじゃ。
もちろん、かおりちゃん
こうじくんと、光ちゃんあゆみちゃんへの
プレゼントにも入っておるとも。
さあ、いよいよ出発じゃ。
わしはおなじみの赤い服を着る。
北極の空の凍るような寒さも気にならんような
完全防寒仕様じゃ。
プレゼントをつめた大きな袋をソリに乗せ、
たくさんの子供たちに会えるのももうすぐじゃ。
外はもう、しんしんと雪がふっておる。
かおりちゃん、おまえさんへのプレゼントは、
小野優子に預けておいた。
ま、楽しみにしておれ。

わしは空をひとっ飛び。
ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、そして
大分市にもプレゼントを届けにいくぞ。
プレゼントを待っとる子供たちは世界中におるからな。
そうじゃ、忘れておった。
わしがこんな手紙を書いたのは、理由がある。
プレゼントが無事おまえさんへ届くには、
ひとつ条件があるからなんじゃ。
それはクリスマスの朝に、一言こういえばよい。
つけくわえるなら、できるだけ明るく、楽しくやってくれ。

かおりちゃんは、いそいで最後の紙をめくりました。
そこには・・・

「メリークリスマス!」

かおりちゃんは、
こうじくん光ちゃんあゆみちゃんへの
プレゼントを選びにコートをはおると、
楽しそうに出かけて行きました。
ポケットには、
サンタクロースからの手紙が入っています。